環境配慮ソリューションの一年を振り返る

2019年は、Finite Material Neutral(有限資源の再生化)を実現するという当社の大きな目標に向け、数々の実績を積み上げ、目標達成に一歩近づくことができた一年となりました。2019年のいくつかのハイライトをご紹介します。

1月には、再生可能原料由来ポリオール、Evyron™、Neeture™、Voxtar™をラインナップし、当社の目標をFinite Material Neutral(有限資源の再生化)の実現に設定しました。ヨーロピアンコーティングショー2019では、環境配慮ソリューションを紹介しました。これは、ISCC認証によるサステナブルコンセプトを始め、いくつかの新しい再生可能原料由来製品ファミリーと、お客様の環境対応をサポートするための新しいサービス提供を含むソリューションです。新たに、以下3つの再生可能原料由来ポリオールの製品ファミリーをポートフォリオに追加しました。

加えて、ドイツのブルッフハウゼン工場もISCC認証を取得し、2019年5月に初めてVoxtar™(再生可能ペンタエリスリトール)を生産・販売しました。ブルッフハウゼン工場の認証により、パーストープが擁する環境配慮製品を生産する工場は、スウェーデンのステヌングスンド工場およびパーストープ工場と併せて、今や3箇所になりました。

年に1度開催されるK-Fairカンファレンス(プラスチック業界の有数の見本市)に併せて、INOVYN Awards 2019の記念式典が催されました。パーストープは、新しく開発したPevalen™ Proにより、「持続可能な革新」のカテゴリーにノミネートされ、銀賞を受賞しました。この賞は、パーストープのFinite Material Neutral(有限資源の再生化)を達成するという戦略が、業界で優位を保ちながら、同時に市場のニーズに適応しているということを真の意味で認めるものです。Pevalen™ Proは、今年中の上市を予定しています。

11月6日、成長著しいアジア地域において長期に渡る参画を確実にすべく、インドのグジャラートでペンタ工場の新設に着工しました。再生可能グレードのVoxtar™を含むペンタを生産する最先端工場で、最大60%もの二酸化炭素排出量の削減が期待できます。商業生産は、2022年第1四半期に開始される予定です。