安全で持続可能なUV硬化:高性能TMPTA代替

欧州化学品庁(ECHA)は、CLP(物質および混合物の分類、表示および包装)の18th Adaption to Technical Progress(ATP)を通じて化学物質規制を更新しました。2023年12月1日より、この改正によりトリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA)はクラス2の発がん性物質に分類され、UV硬化システムにおいてTMPTA代替品への移行が必要となります。パーストープは、TMPTAに代わる高性能の代替品を提供しており、アルコキシレートをベースとするアクリレートがその有力な代替品として注目を集めています。

TMPTAに代わるUV硬化の新基準 

 TMPTAは、最も利用されているモノマーの一つとして、UV硬化業界の中核を担ってきました。モノマーは、反応性希釈剤として機能し、粘度を下げ、反応性を高める、あらゆる無溶剤UV処方の主要成分です。TMPTAの汎用性と速硬化性により、接着剤やインキからコーティング剤まで、さまざまな用途に使用されています。TMPTAは、UV光を照射すると強固な架橋ネットワークを形成する特性を持ち、UV硬化プロセスの効率化に大きく役立ちます。しかしながら、最近の動向により、TMPTAに関連する潜在的な健康・環境リスクが明らかになり、代替品の必要性が高まってきています。 


 TMPTAが新たにクラス2の発がん性物質に分類されたことで、業界からは代替材料に対する明確な要求が見られるようになりました。パーストープは、TMPの世界的なトップサプライヤーとして、新たに設定された安全基準を満たし、かつ高性能を発揮する安全な代替材料を探す作業に直ちに着手しました。 

 TMPTAの代替品としてどのようなソリューションがあるのか?  

当社のTMPTA代替品の開発は、安全性、持続可能性、性能に重点を置いた広範な研究開発努力に基づいています。TMPTAの課題に対する有望な解決策のひとつが、アルコキシレートをベースとするアクリレートです。アルコキシレートは、UV硬化を含む様々な用途への汎用性と適合性で知られる化合物の一種です。これらの化合物は、いくつかの理由からTMPTAに代わる有力な選択肢となります: 

  • 安全性: アルコキシレートをベースとするアクリレートは、発がん性物質の分類に該当しないため、UV硬化工程により安全な選択肢となります。より安全な材料へのこのシフトは、変化する規制の状況に沿ったものであり、従事者とエンドユーザーの健康に対する業界のコミットメントを示すもので す。 
  • 性能: アルコキシレートをベースとするアクリレートは、希釈効果、反応性、架橋性においてTMPTAと同様の特性を示します。このため、コーティング剤、接着剤、インキにおいて、耐久性と品質の面で高いレベルの性能を発揮し続けることができます。 
  • 汎用性: アルコキシレートは、UV硬化の様々な用途に合わせて調整することができます。その汎用性はカスタマイズを可能にし、幅広い処方においてTMPTAに代わる安全な代替品となることが可能です。 

  

TMPTAフリー処方に移行するには? 

つまり、CLPの第18次ATP改正は、UV硬化業界の変革を促しました。TMPのトップサプライヤーであるパーストープは、アルコキシレートがこの新たな需要に応える安全な代替品であることをいち早く見出しました。 

パーストープは、安全性と持続可能性を追求するUV硬化の専門家に、多様な選択肢を提供することをお約束します。お客様の処方におけるTMPTAの代替をどのようにサポートできるか、ぜひご相談ください

TMPTA scientist doing research in a lab