ステヌングスンドで廃水浄化の新施設稼働開始

パーストープは、市が運営する水処理施設からの廃水をさらに浄化し、ステヌングスンドにあるPerstorp Oxo工場で冷却用に再利用するため、新しい浄化施設を開設致しました。これにより年間11億リットルの水が節約され、2030年の節水目標の達成に向けた大きな一歩となります。

パーストープの各製造工場では、化学反応の溶媒や製品の運搬、熱媒体、冷却など、さまざまな用途に水を利用しています。淡水不足は世界問題であり、化学産業は淡水消費を削減するための解決策を創出する機会と責任があります。パーストープは、スウェーデンのステヌングスンドでこのユニークなプロジェクトに投資し、フル稼働することで、年間100万立方メートル以上の淡水を節約します。弊社は、自社が掲げる節水目標の達成に向け、今後世界中の拠点でもこの技術を導入予定です。

リサイクルされた水は、パーストープが進めているProject Airの一環として、電気分解による再生可能な水素の生産にも使用される計画となっています。このプロジェクトは、事業成長と持続可能な発展を結びつける重要な取組であり、つまりステヌングスンド工場への持続的な水供給を確保することを意味します。これにより、2030年までに淡水使用量を30%削減するという持続可能性目標の達成と、パーストープの長期的な目標であるFinite Material Neutrality (有限資源の再生化)の実現に向け、大きく前進することが期待されます。