パーストープ、水と廃棄物の削減目標を設定
サステナブルソリューションプロバイダーのパーストープは、サステナビリティ戦略に、水と廃棄物に関する新たな企業目標を追加しました。同社の長期的なサステナビリティ目標は、原材料、エネルギー、触媒に加え、水と廃棄物を含む「Finite Material Neutral有限資源の再生化」を実現することです。2021年には、温室効果ガス排出量(承認された科学的根拠に基づく目標を使用)と(環境)有害物質影響について、最初の2030年目標を設定しました。今回、パーストープは、その長期的な野心に取り組むべく、新たなサステナビリティ目標を追加しました。
これらの新しい2030年の企業目標(すべて2019年を基準年として測定)は、以下のとおりです。
- 水使用の絶対量を30%削減
- 有害廃棄物処理の絶対量を30%削減
- 非有害廃棄物処理の絶対量を30%削減
パーストープのすべての工場では、冷却、化学反応の溶媒、製品の運搬、熱媒体など、さまざまな用途で水を使用しています。水使用量を減らす方法のひとつに、排水の浄化・再利用があります。パーストープは、これを重要なコア技術と位置づけ、いくつかの生産拠点で廃水リサイクルプロジェクトに投資することを計画しています。
廃棄に向かう廃棄物を減らすには、廃棄物の流れを新しい製品の原材料として利用する循環型ソリューションを開発することが重要です。一例としてProject Airがあります。このプロジェクトでは、スウェーデンのステヌングスンドにあるパーストープの生産工場から回収する二酸化炭素と、残渣ストリームを原料として、パーストープがヨーロッパで使用しているすべてのバージン化石メタノールに代わるサステイナブルメタノールを生産する計画です。
“「パーストープの強みの一つは、残渣ストリームを利用して新しい製品を生み出してきたことです。」とパーストープのCEOであるJan Secherは述べています。「循環型ソリューションを開発し、廃棄物を新たなビジネス価値に変えることは、サステナブルソリューションプロバイダーになるという当社のビジョンに沿うものです。このように、私たちは環境と社会への悪影響を軽減し、お客様のために新しい持続可能なソリューションを開発するという、化学業界の大きな課題のひとつに取り組んでいます。」”