サステナブルなメタノール製造のプロジェクトAIRに対して、EUイノベーション基金から高評価を受ける

スペシャルティケミカルのイノベーターであるPerstorp社は、回収した二酸化炭素やさまざまな残留物からサステナブルなメタノールの大量生産を計画しています。これは、クライメイトニュートラル(気候中立)な産業を大きく前進させる可能性があります。Perstorp社がパートナーと共同設立した「プロジェクトAIR」は、革新的な低炭素技術の実証を目的とした世界最大級の資金調達プログラム、EUイノベーション基金から次段階評価に進む承認を受けました。

「EUイノベーション基金から好意的な回答を受けたことで、Finite Material Neutral(限りある資源のニュートラル化)を目指す当社の目標にまた一歩近づけたのです。プロジェクトAIRは、循環型経済への移行を示す具体的な例であり、既存の資源を活用してループを閉じることで、大幅なCO2排出量の削減が可能になることを証明しています」と、Perstorp社の取締役社長兼CEOを務めるヤン・セッカー氏は述べています。

プロジェクトAIRは、2025年までに大気中の炭素排出量を年間50万トン削減するという独自の大規模プロジェクトです。スウェーデンのステヌングスンドにあるPerstorp社の敷地内に、世界最大級の炭素回収利用ユニットを建設するというものです。新しい電解プラントを導入し、バイオガスを原料として、年間20万トンのサステナブルなメタノールを生産し、サステナブルな化学製品をさまざまな分野や最終製品に供給することが可能になります。

Perstorp社は、パートナーであるFortum社とUniper社とともに、EUイノベーション基金にプロジェクトAIRへの支援を申請しました。同基金による初期評価では、Project AIRは「GHG抑制」と「革新性」の2つのカテゴリーで、15点満点中14点と最高得点を獲得しました。これにより、プロジェクトAIRは、資金調達に向けてさらに審査を受けるプロジェクトとして選ばれました。

EUイノベーション基金は、「メタノールのサステナブルな大量生産案は、さまざまな原料(バイオメタン、製油所のテールガス、二酸化炭素排出ガスなど)の利用において、初めて柔軟性と効率性の向上を実証した」と評価しています。「さらに、リサイクルされた炭素源と回収した二酸化炭素をメタノールの循環生産にも利用している点も評価できる」と述べています。

「また、工場の設備案では、電解ステーションでの原料として一般水道水の代わりに排水を使用している。一般的な工業用電気分解装置では、排水を原料として使用することはない。この提案は、画期的なイノベーションだと言える。」

「さらに、このプロジェクトの統合プロセス、製造、制御、運用は他では実証されておらず、世界初であり、画期的である。素晴らしい。」

EUイノベーション基金による資金供給の対象プロジェクトとなるかどうかについては、今年後半に最終決定される予定です。

Lovisa Hermansson

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